フラップ法(頭皮弁移植法)
フラップ法とは、側頭部など、頭髪の残る比較的広い面積の頭皮の三辺を切り離し、
残った一辺を中心にぐるりと回し、ハゲた部分に移動させるという方法です。
三辺を切り離され、長い舌状になった頭皮弁をフラップといいます。
普通、切り取る幅は2.5cmくらいで、長さはさまざまです。
側面の皮膚を切り取ったところは縫いあわせます。
左右両側から頭皮弁を取り、半分ずつの額をカバーする場合と、
片側からだけ長い頭皮弁を取り、前額をカバーする場合があります。
移植する頭皮弁は、面積が大きいので、自毛移植手術のグラフトのように、
移植した直後に皮下組織の毛細血管ができて、
十分な栄養が送られるというわけにはいきません。
そこで、切り離されずに頭皮につながっている部分を通る主要血管を
残しておく必要があります。
血流不足になると複雑な組織である毛髪はすぐに死んでしまいます。
(メリット)
毛髪回復手術のなかで、最も短時間で十分に密度がある長い毛を得ることができます。
(デメリット)
フラップ法で考えられる最悪の合併症は、移植した頭皮弁の壊死です。
ごくまれに発生する可能性があります。もし、この合併症が起こった場合、
移植した毛は全部抜けてしまいますし、頭皮弁を移植した前頭部には幅広い、
醜い瘢痕が残ってしまいます。この瘢痕は自毛植術でも隠すのが難しいです。